著者等紹介
チシコフ,レオニート[チシコフ,レオニート] [Тишков,Леонид]
1953年、ロシアのウラル地方生まれ、モスクワ在住。ロシア現代美術を代表するアーティストのひとり。さまざまな手法で表現活動を行っており、特に月のオブジェと共に世界各地を旅する「僕の月」プロジェクトで知られる。2017年に現代美術のロシア国家賞「イノベーション」を受賞。絵本作家でもあり、日本語に訳された絵本として、『かぜをひいたおつきさま』(鴻野わか菜訳、徳間書店、2014年)がある
藤原潤子[フジワラジュンコ]
神戸市外国語大学ロシア学科准教授。ロシアをフィールドとして文化人類学的な研究を行いつつ、絵本などの翻訳にもたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yomineko@ヴィタリにゃん
61
山で雲を眺めるのが好きな少年は、おばあちゃんに編んでもらいたくて入道雲をちぎって毛糸玉にする。出来上がったセーターは手袋もついていてとてもフワフワで空も飛べる。だけど仲間達は入道雲がいなくなって探している。それを知った少年は、、、子どもの頃、雲は掴めると本気で思っていた。2023/07/13
Cinejazz
11
〝山で、雲を眺めるのが大好きな男の子がいました。流れる雲を見ながら「こんなふうに、ふわふわ、のんびり空を飛べたらなあ。いろんな処に、いけたらなあ」と思いに耽るのでした。ある日男の子は、雲を紡いでセーターを作ることを思いつきます。ふわふわで温かいセーターができると、男の子は大喜び。ところが思いがけず、困ったことが…〟『かぜをひいた おつきさま』の作者が描いた、地球温暖化や人間による環境破壊の問題を含ませた寓話的な絵本。2024/12/09
スパナ
1
空を眺めるのが大好きな男の子。空に浮かぶ雲を捕まえて糸を紡ぎ、その糸でフワフワなセーターを作ってもらいます。でも、そのせいで雲が一ついなくなって、雲たちは困っているみたい。空に浮かぶ雲たちが、ほっと休まる日陰を作ってくれたり、雨で大地を潤してくれたり、私たちにとって大切な存在なんだなと教えてくれるお話。空を見上げてみたくなる絵本です。2022/09/02
たくさん
1
くもなんて流れていってその場限りのセッションだってわかるけど、それがいつでも捕まえて瓶詰にしたいみたいな感覚で、それが空を飛んだらとか誰かが探しているかも、とかいろいろと擬人化できるのが考えに考えられているなと、悩んで空を見ることがすごい長い人が作ったんだろうなって思いました。 2022/07/10
NOYUKI
0
とても面白い発想で、空飛ぶセーター、なんて素敵!と思ってたら。これもSDGSかよ。ガッカリ。2022/12/09