内容説明
パパ、こんなときにねてなんかいられない!かいぞくたちがぼくをまってるんだ。はやくいかないとまけちゃうよ。ぼくがあたらしいおやぶんになるんだ。だから、ふねのよういをして。あさになったらみちしおにのって、すいへいせんめざしてしゅっぱつだ!
著者等紹介
ロマーエフ,アントン[ロマーエフ,アントン] [Lomaev,Anton]
1971年、ベラルーシのヴィテプスク生まれ。現在はロシアのサンクト・ペテルブルグ在住。アンデルセンの童話やグリム童話をはじめとして、数多くの絵本の挿絵を手がける。2018年にIBBY(国際児童図書評議会)オナーリストに選出され、2021年にロシア芸術家協会から金メダル授与されたほか、多数の賞を受賞。『パパかいぞくのこもりうた』は初めて文章を手がけた作品で、本作により、2019年にブラチスラバ世界絵本原画展で金のりんご賞を受賞。また、全ロシア書籍イラストレーション・コンクール「オーブラス・クニーギ」でも入賞をはたしている。日本での出版は本書が初めて
藤原潤子[フジワラジュンコ]
神戸市外国語大学ロシア学科准教授。ロシアをフィールドとして文化人類学的な研究を行いつつ、絵本などの翻訳にもたずさわる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
25
冒険心たっぷりの坊やと、お父さん海賊のかけ合いのようなお話しです。 わんぱくな坊やを寝かしつけるために、お父さんが夢ものがたりのような子守歌を歌います。 それが荒々しくて、壮大で、刺激的だから、坊やは眠るどころではありません。 だからお父さんの子守唄は、しょっちゅう遮られます。 お父さんの子守歌がメインのお話なので、ぜひとも歌い上げたいミュージカルのような絵本でした。2022/09/25
ケ・セラ・セラ
23
ダイナミックで繊細で。ベージュの地色にブルーで描かれた夢の冒険譚背景、詳細なデコルテの人物。パパの子守唄の壮大な物語を聞いていたら、坊やじゃなくても興奮して眠ってなんかいられなくなりそうです。パパ海賊の大きな腕に抱かれ、いつしか坊やは夢の中。最終ページも見返しも、とってもお洒落。日本での出版はこれが初めてのようですが、ぜひ他作品も読んでみたい。2022/10/07
うー(今年も遅くなります)
23
〈絵本〉いたずら息子を寝かせようと、パパ海賊が豪快で且つ優しさに満ち溢れたお話を語る。舞台は海、南の国、アフリカ、海賊の海。どのお話も子どもにとっては眠ってなんかいられない程ワクワクする世界で2人の攻防が微笑ましい。繊細な絵と大きな大きな愛で包み込むパパ海賊がすてき!2022/07/28
みさどん
15
ストーリーは本題の通り。とにかく絵がすごかった。細かくてでも優しくて独特。渋いんだな。海賊って優しさとは無縁の残酷なものだけど、冒険する人々としてだけ合っている。最後の成長した息子絵がかっこよかった。2024/04/26
花林糖
15
図書館本。元気いっぱいの息子を寝かせつけようと頑張るパパ海賊。息子の為に子守歌を歌いますが.....。絵も繊細で美しく、特に歌から想像した薄いベージュ地にブルーの絵が◎。2024/04/08