内容説明
海に憧れた少年ビセット(著者)が、15歳から20歳までの5年余(4回の世界周航を含む帆船生活)を、アプレンティス(士官見習生)、あるいは若きセコンド・メイトとして送った体験を、後年の豊富な海上経験を加味して興味深く書き綴ったものである。
目次
リバプールでの少年時代
海への憧れを秘めて
商船士官見習生契約
待望の船乗りになって
帆船事始
船乗りの「こつ」を学ぶ
大西洋の真直中で
イースティング・ダウン
メルボルン港とケープ・ホーンに至る航海
ケープ・ホーンをかわって一路母港へ
2回目のオーストラリア航海
南亜から豪州経由南米へ
苦あれば楽あり
航海記念の品々を手に故郷へ
アプレンティス期間の満了
カヤオ最後の夜
汗と悪臭に満ちたグアノの積載
飢えと絶望の航海
苦渋に満ちた第3回航海の終了
セコンド・メイト免状取得
オフィサーとしての初航海
20才のセコンド・メイト
豪州の沿岸航海とペルーへの航海
南米西海岸にて
帆船での最後の航海