内容説明
貿易取引にはさまざまなリスクが常に存在します。本書は、（１）貿易物流の過程で貨物に生じる損害リスクを対象とした「貨物海上保険」、（２）貨物海上保険と同じ貨物損害を貨物を運ぶ側の損害賠償リスクとして捉えた運送人の「賠償責任保険」、（３）代金の回収不能などによる経済的損失を対象にした「貿易保険」、（４）製品が消費者に与えた損害による賠償責任を対象とした「生産物責任賠償（ＰＬ）保険」、これら４種類の保険制度に関して貿易に携わる方が必要とする実務知識を一冊にまとめました。
目次
貿易に伴うリスクと保険
第１編 貨物海上保険（貨物海上保険（Ｍａｒｉｎｅ Ｃａｒｇｏ Ｉｎｓｕｒａｎｃｅ）とは
貿易物流に伴うさまざまなリスク
協会貨物約款（ＩＣＣ） ほか）
第２編 貿易保険（海外展開に伴うリスク；貿易保険制度の総論；貿易保険を申込む前の準備 ほか）
第３編 海外ＰＬ保険（グローバル経済と製造物責任；米国のＰＬ訴訟環境；米国におけるＰＬ法改正動向 ほか）
著者等紹介
石原伸志［イシハラシンジ］
１９４９年群馬県生まれ。１９７４年早稲田大学卒業、三井倉庫株式会社入社。１９８８年～１９９３年三井倉庫（タイランド）に出向。三井倉庫国際部長を経て、２００６年東海大学海洋学部教授に就任。２０１５年より東海大学海洋学部特任教授。多摩大学大学院客員教授、一橋大学、神奈川大学他の非常勤講師を歴任
土屋爲由［ツチヤタメヨシ］
１９４６年長野県生まれ。１９６５年通商産業省（現経済産業省）入省、国際経済課、経済協力調整室など、また日本貿易振興機構（ＪＥＴＲＯ）のスイス・ジュネーブ事務所に勤務。経済産業省貿易保険課貿易保険調整官、独立行政法人日本貿易保険お客様相談室長、日立キャピタル損害保険（株）顧問として、企業の海外展開や輸出促進のため、貿易保険制度や貿易保険の効果的な活用方法などを紹介
水落敬太郎［ミズオチケイタロウ］
１９５０年東京都生まれ。青山学院大学経営学部卒業、１９７４年大正海上火災保険株式会社（現三井住友海上火災保険）入社。海外事業部門ではホンコン、ロンドン、ダービー、上海にて１６年の海外駐在経験を有す。企業営業部門では大手自動車会社の保険業務を担当。商品業務部門ではリスクコンサルティング課、賠償責任保険課において製造物責任保険、Ｄ＆Ｏ保険等の実務経験を有する
吉永恵一［ヨシナガケイイチ］
１９７４年大正海上火災保険株式会社（現三井住友海上火災保険株式会社）入社。主に、貨物海上保険・船舶保険の損害サービス（海損）、海外事業に従事。北京、シンガポール、台湾に駐在。２０１６年退職。横浜商科大学非常勤講師（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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