内容説明
「物流の2024年問題」の処方箋!2024年4月から導入される時間外労働の上限規制、自動車運転者の労働時間等の改善のための労働時間規制によって輸送能力が不足し、「モノが運べなくなる」可能性が懸念される「物流の2024年問題」。その解決に向けてさまざまな取組みが検討されるとともに、物流事業者を支える道路施策も議論されている。本書は、その施策の中でも有力な手段となるダブル連結トラックや関連する高速道路SA・PAなどの道路施策について、調査研究を取りまとめ、物流危機に対する方策や技術適用の可能性、課題などを詳説する。今後の物流、道路施策等にヒントを与える1冊。
目次
第1部 物流危機を救う長大トラックをめぐる動向(長大トラックの意義と道路インフラの問題点;車両の大型化を支える通行制度;ダブル連結トラック利用区間の延伸とその効果;事業者からみたダブル連結トラック活用の課題と対策;ダブル連結トラックの導入と運用)
第2部 高速道路SA・PAの混雑緩和の実現方策(NEXCOによるSA・PAの利便性向上策;ETC/FFデータからみたSA・PAの現状と課題;SA・PAにおける大型車の混雑状況の把握;マイクロシミュレーションによるSA・PAレイアウト評価)
第3部 海外事例とわが国への導入(海外における長大化と電動化;ドイツにおける縦列駐車場の展開;わが国のコンパクト駐車場の導入可能性分析;自動運転トラックの開発と運用;長大トラックの活用に向けた物流のMaasの実現)
著者等紹介
兵藤哲朗[ヒョウドウテツロウ]
1961年東京都出身。東京工業大学工学部卒業、同大学大学院博士課程修了、東京理科大学助手、東京工業大学助手、東京商船大学助教授を経て、東京海洋大学流通情報工学科教授
根本敏則[ネモトトシノリ]
1953年青森県出身。東京工業大学工学部卒業、同大学大学院博士課程修了、東京工業大学助手、福岡大学経済学部助教授、一橋大学大学院商学研究科教授を経て、敬愛大学経済学部教授、一橋大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
-
- 和書
- 書の和紙譜