内容説明
本書は、今後予測される大震災などさまざまな災害における空港の救援救助活動拠点としての役割について、東日本大震災の事例を参照しながら解説する。そして、航空機による救助活動を担う、警察、消防、自衛隊、海上保安庁など関係機関のほか、自治体や病院などの組織との連携や、その際の運用等について、実際の災害、被災空港を事例として概説するとともに、研究・分析を通じて今後の災害対応空港としてのあり方について提言を行う。
目次
第1編 実態調査編(大規模災害時の航空と空港;災害時の航空機運航に関する組織と体制;東日本大震災時の航空機運航の実態分析;東日本大震災時の空港運用の実態と課題)
第2編 研究調査編(大規模災害時の空港容量評価シミュレーション;航空機待ち時間短縮のための空港運用;空港と場外離着陸場の連携方策シミュレーション―高知県の南海トラフ巨大地震を想定して;空港の防災拠点化のための空間計画)
第3編 提言編(災害時の空港運用の向上にむけて)
著者等紹介
轟朝幸[トドロキトモユキ]
日本大学理工学部交通システム工学科教授。1964年生まれ。日本大学大学院博士後期課程理工学研究科交通土木工学専攻修了。博士(工学)取得。東京大学工学部土木工学科講師、高知工科大学工学部社会システム工学科助教授などを経て、2008年より現職。専門は、空港計画・公共交通計画などの交通分野。国土交通省「交通政策審議会航空分科会技術・安全部会」臨時委員、航空局「空港の津波対策検討委員会」委員長など多数を歴任
引頭雄一[インドウユウイチ]
関西外国語大学外国語学部教授。1950年生まれ。成城大学大学院経済学研究科修士課程修了。(株)日本空港コンサルタンツにおいて、国内外の空港計画に係るコンサルティング業務に従事。並行して航空政策研究会の運営、研究事業に参画し、航空・空港政策提言の支援を行う。2012年より現職。主たる研究分野は交通経済、国際開発。近年は空港コンセッション(運営権売却)の支援に携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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