出版社内容情報
空域問題や対策の遅れが指摘される気象問題など改善点を指摘し,航空管制の現状とその将来性を解説。完璧なる航空管制に挑む一冊。
内容説明
航空輸送の著しい発達によって、空は年ごとに混雑度を増しており、行き交う航空機の安全かつ効率的な航空管制がますます重要になってきている。本書は、航空管制が実際にどのように行われているのか、陸上や海上とは異なる三次元の世界に潜む問題点や限界があるとすれば、どう対処したらよいのか、といったことを中心に、航空管制の現状と今後の方向をわかりやすく解説。
目次
第1部 航空管制を理解しよう(エアエバック(患者輸送機)が日本の空を緊急輸送
航空管制も見方によって単純化できる
航空管制はなぜ船と同じ単位を使っているのか?
事例1―大圏コースの航空管制
事例2―有視界飛行の雲からの距離の規制は本当に安全か
事例3‐頭を上手に使う管制官
事例4‐人類に貢献する未来の航空管制)
第2部 空の安全はどこまで保障されるか(「どこまで安全か」の考え方;航空管制のモデルを考えてみよう;危険な気象状態は避けられないか;空域の上限は意外に低い;空域も意外と早く満杯になる;飛行に危険な鳥群;地表は航空機の大敵;航空管制は現代技術の総合作品;空の安全はどこまで保障されるか)
著者等紹介
園山耕司[ソノヤマコウジ]
1935年生まれ。県立出雲産業高等学校建築科、防衛大学校応用物理科卒。米空軍において航空管制を学んだのち、航空自衛隊で実務と航空行政の双方に携わる。1971年、本邦最大級の雫石上空衝突事故の対策のため、2年間にわたり米国、欧州4か国の実情調査に参加。保安管制気象団防衛部長などを経て1990年退官。2006年春、瑞寶小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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