内容説明
本書は航空無線の種類と使い方をまとめたものである。航空無線は科学技術の進歩によって近年大きく進化し、とりわけ衛星を使った通信システムの活用は目ざましいものがある。しかし一方で、その運用の誤りによる事故は依然として起こっており、とくに離着陸時に多く発生している。本書では数多くの事例を挙げて、その実際や正しい運用方法、事故はどのようにして起こるのかについて一つずつ解き明かしていく。
目次
第1章 航空無線通信士という資格
第2章 航空機で使う通信システム
第3章 航空無線通信の「ルール」
第4章 パイロットと管制官との通信
第5章 パイロットと運航管理者との通信
第6章 その他の通信
第7章 緊急時の通信
第8章 航空無線と事故
第9章 航空人生で印象に残った体験記
終章 ハード・ソフトの改善で安全運航を
著者等紹介
杉江弘[スギエヒロシ]
元日本航空機長、日本エッセイストクラブ会員。愛知県豊橋市生まれ。1969年、慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、日本航空入社。DC‐8、ボーイング747(ジャンボジェット)、エンブラエルE170の機長として、国内線と国際線のほぼすべての路線に乗務、総飛行時間は2万1000時間を超える。ボーイング747の飛行時間は約1万4000時間を記録し、世界で最も多く乗務したパイロットとしてボーイング社より表彰を受ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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