交通ブックス
北前船の近代史―海の豪商たちが遺したもの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 154,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784425771813
  • NDC分類 683.21
  • Cコード C1365

出版社内容情報

北海道と北前船主との関係、著名な北前船主をあげてその経営の在り方、北前船主とその販売先である各地の廻船問屋の事例を紹介。

内容説明

いまひそかなブームとなっている北前船―しかし、その名を知られているほどには、これまで実態の解明は十分とはいえなかった。本書は、北前船主たちの活動実態と、明治期以降の産業化に与えた影響を詳しく調べ、わかりやすく解説した。

目次

北前船はどのような船か
第1部 北海道と北前船主(場所請負制と北前船;北海道漁業と北前船;北海道の産業化と北前船主)
第2部 北の海へ向かった日本海船主(東北地方の北前船主;越後・佐渡の北前船主;越中の北前船主;能登半島の北前船主;加賀の北前船主;越前・若狭の北前船主;北近畿地方の北前船主;山陰地方の北前船主)
第3部 北前船と取引した瀬戸内・畿内の廻船問屋
北前船と日本経済

著者等紹介

中西聡[ナカニシサトル]
1962年愛知県に生まれる。1993年東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学、東京大学社会科学研究所助手。1995年北海道大学経済学部助教授。1999年名古屋大学経済学部助教授。現在、名古屋大学大学院経済学研究科教授、博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

コカブ

4
江戸時代の終わりと共に北前船も終焉したイメージがあるが、そんな事はない。明治になって場所請負制がなくなり、蝦夷地への渡航規制が解除されたことで、商人が直接北海道に向かった。この時は、主に肥料用の鰊粕を買い付けた。一方で、汽船・鉄道といった交通機関の発達によって、国内流通は大資本の手に移っていく。北海道の自由化によって北前船での流通は一層発達したし、逆に交通機関の発達で活躍範囲も狭められていく。江戸時代に北前船が活躍した地域の船主が明治にどう活動したかを調べた本だった。調査幅が広いので、意外に労作だと思う。2018/07/29

めりる

1
経済って情報が鍵なのかという衝撃を思いがけず。地域の価格差をもって大きな商いをしていた北前船(日本海)は、東海道の鉄道によって(太平洋に)物資・情報が行き渡り、地域の価格差がなくなったために儲けがガクンと落ちた。商売の衰退について考えさせられました。2014/08/09

宗芳

1
江戸時代の産物かと思っていましたが、明治期も多く活躍していた事実を初めて知りました。2014/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6734009
  • ご注意事項

最近チェックした商品