内容説明
1954年9月26日、荒れ狂う台風の中で5隻の青函連絡船と1430名の命が函館の海に消えた―日本海難史上最悪の惨事となった「洞爺丸事件」である。しかし、40年余の歳月と青函連絡船の廃止によって、この海難も風化しつつある。海難はなぜ起きたのか。再び洞爺丸の惨事を繰り返さないためにここから何を学ぶべきか。本書は、著者が事件発生からこつこつと集めた膨大な資料をもとに、後世に語り継がれることを願って書き下ろした渾身の書である。
目次
第1章 しょっぱい川
第2章 1954年9月26日
第3章 台風との闘い
第4章 台風が去って
第5章 洞爺丸は何故沈んだか
第6章 甦る青函連絡船