目次
1 灯台への招待(私たちと灯台;文学と映画に見る灯台;灯台・灯台守という言葉;船にとっての灯台)
2 灯台史の断片(古代から近世まで;西洋文化の先駆け;大型灯台全盛時代;変貌する灯台業務)
3 灯台守の時代(必要だった灯台守勤務;喜びも悲しみも幾歳月;灯台生活の特色;守灯精神)
4 現代の灯台(全体像スケッチ;光と音の灯台;電波の灯台;海上交通センター)
感想・レビュー
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はやし
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小学校の時、通学路に設置されていた陸の灯台があまりに印象深くて、以来細々と灯台に関心を持ってきた。元海保灯台局の役人が書いたものなので、知識ベースのことはこれに全部書かれている。 「灯台は時代遅れなもの」という古いイメージがあったが、開国した日本がまず迫られたのは航路標識である灯台の建設で、当時は近代化の象徴だったのも趣深い。 無人化される前の灯台守の生活にも、思いをはせることができる。数年おきに辺境の地への異動を迫られる過酷な生活に支えられてきたものがあったということは、忘れてはいけないのでは。2019/07/27