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交通ブックス
蒸気機関車の技術史 (改訂増補版)

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784425761623
  • NDC分類 536.1
  • Cコード C1365

内容説明

誕生から200年でその使命を終えた蒸気機関車。しかし、第一次機械文明の星として近代社会の発展に貢献した役割は計り知れない。表舞台から去った今も人々に愛され続けている。力強く、より早く走ることをめざした開発の努力―そこには人類の英知が結集された。本書は、その技術の側面にスポットをあて生涯をたどった。改訂増補版では、列車の速度や重量を増加させるのに欠かせないブレーキの技術についての章を追加。有効なブレーキの普及に100年以上の年月を要した。その歴史に埋もれそうな技術を紹介。

目次

第1部 蒸気機関車の世界史(蒸気機関車のスピード;蒸気機関車のキーメカニズム;より速く走るために;回転数アップ;2気筒での挑戦;パワーを支えるボイラ;止める力)
第2部 蒸気機関車の日本史(輸入の時代;国産機関車の時代;標準軌への憧れ;国鉄型の全盛期;世界最高の機関車成るか;戦後の最終期)
第3部 終焉(蒸気機関車の消滅)

著者等紹介

齋藤晃[サイトウアキラ]
1931年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒、日産自動車(株)及びその関連会社に勤務。在学中、戦争で休眠中の鉄道研究会を復活。そのOB会である鉄研三田会の事務局長、会長を経て現在相談役。退職後主として技術史としての蒸気機関車を研究対象とする。「蒸気機関車の興亡」(NTT出版、1997年交通図書賞)、「蒸気機関車200年史」(NTT出版、2008年島秀雄記念優秀著作賞)などの著書の他、共著書もある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

六点

8
旧版も読了したが、旧版より、ブレーキの発展史を述べた「止める力」という章が増えており、また、全体の叙述も改められていると感じた。著者は他に『蒸気機関車200年史』など、海外鉄道技術史に造詣が深い。蒸気機関車の発展史に於いて、日本やドイツが為した貢献は無いも同然など、「尊皇攘夷的鉄道マニア」から見れば許し難い叙述も多い。英や仏の試行錯誤や、その先進性には蒙を啓かれる。日本の鉄道の先進性は高級技術者の思考から生み出されたのではなく、現業職の試行錯誤と自己犠牲的責任感で持っている事は今も昔も変わらないと思った。2021/06/16

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