内容説明
北極海沿岸域に豊富に埋蔵されている石油やLNG等の天然資源。それらの開発・輸送をするために必要な新しい工学―複雑な海氷の性状を基本とし、船舶流体力学、材料力学、構造力学、破壊力学、熱力学などと密接な関係にある「氷海工学」がこの一冊に纏められている。
目次
第1章 序論
第2章 氷海域と海氷
第3章 氷板の載荷力
第4章 砕氷模型実験
第5章 砕氷船工学
第6章 氷海構造物に作用する氷荷重
第7章 氷海技術の新しい進展
著者等紹介
野澤和男[ノザワカズオ]
1944年東京都に生まれる。1966年横浜国立大学工学部造船工学科卒業。川崎重工業株式会社入社。1968年横浜国立大学工学研究科造船工学専攻修士課程修了。川崎重工業株式会社船舶事業本部基本設計部配属。以降、船型・プロペラの性能開発・設計、氷海技術研究、潜水調査船支援母船「なつしま」、「よこすか」の研究開発、数値流体力学の共同研究開発等に従事。1978年東京大学工学博士号取得(ダクティドプロペラの特性解析法の研究:乾崇夫教授)。1982年ドイツ・ハンブルグ船型研究所にて大型砕氷タンカーの砕氷性能研究に従事。1991年海洋音響学会賞(6500m潜水調査母船「よこすか」の水中雑音低減の研究)。1992年川崎重工業株式会社船舶事業本部基本設計部部長。1996年川崎重工業株式会社明石技術研究所流体技術研究部部長。1997年日本造船学会賞(二重反転プロペラ最適設計システムの開発)。1998年川崎重工業株式会社退職(7月)。同年大阪大学大学院工学研究科船舶海洋工学専攻常勤講師赴任(8月)。以降、船舶・海洋構造物設計、超高速船研究、氷海工学研究、内湾の水環境影響評価等の教育・研究に従事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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