内容説明
樹木の形状を模したまったく新しい形の日除け。隙間だらけのスカスカの構造が、木陰のような涼しく爽やかな空間を創り出す!都市を暑くするヒートアイランド対策の救世主ともいうべきフラクタル日除けにたどりついた京大ならではの発想と、「科学する」ことの楽しさがぎゅっと詰まった一冊。組み立ててフラクタル日除けを実感できる「シェルピンスキー四面体」のペーパークラフト付き!
目次
それ、ほんと?疑問編
やってみたらええやん!実践編
マジで!?理解編
行き当たりばったりの出たとこ勝負 完成編
その後のはなし
巻末付録 フラクタル日除けの作り方
著者等紹介
酒井敏[サカイサトシ]
1957年静岡県に生まれる。1980年京都大学理学部卒業。1981年京都大学大学院理学研究科修士課程中途退学。1981年京都大学教養部助手。1986年京大理博。1986年‐1988年MIT Postdoctoral Associate。1990年京都大学教養部助教授。2009年京都大学大学院人間・環境学研究科教授。1992年日本海洋学会岡田賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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えも
12
フラクタル図形で日除けを作ると、間を空気が通り抜けて涼しい! そんなことを発見して特許を取って実用化までしちゃった京大教授の本。ヒートアイランド現象を研究していて、「小さいものは熱くならない」ことに気付き(実は伝熱工学という分野では常識らしい)、三次元なのに二次元のフラクタル次元(樹木の葉の付き方と同じ)である「シェルピンスキー四面体」にたどり着いた、その発想がいいよね。そして何より作者が言いたいのは、「面白くなければ科学じゃない」「アホなことを考えよう」という姿勢。これにハゲシく共感します♪2013/11/20
ヘポイ
1
真犯人を追う推理小説かのようにヒートアイランド現象の謎に迫る。実に面白い。面白いことは良きこと。一見役に立たなそうなことでも面白いことはきっと価値がある。面白いかどうかが大事なんだ。2019/05/19
酔宵堂
0
これ(シェルピンスキー四面体)で日傘とか作ったら良いのと違うかしら。ついでに太陽電池でも貼る?2014/09/13
kumonosuke
0
京大の発想法に感心した。皆がやらないからやってみよう。いいね!2013/10/09
からあげ
0
フラクタルとか興味あったので楽しく読めた。極端過ぎるところもあったけど、測定の大事さとか、手作り測定器とかなかなか内容よかった。2013/09/01