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気象ブックス
雨の科学―雲をつかむ話

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  • サイズ B6判/ページ数 185,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784425551415
  • NDC分類 451.64
  • Cコード C1344

内容説明

気象の身近な関心事「雨と雲」の入門書。雨粒から地球規模までさまざまな空間スケールで雨をとらえ、地球の自然環境に大切な現象の仕組みを学ぶ。

目次

1 地球に降る雨のミクロな特徴(雨粒の形と大きさ;雨の強さと雨粒の大きさ分布;雨が降る雲、降らない雲;多くの雨は雪が融けたもの;雨の降り方は人間活動によって変わる)
2 雲の組織化(積乱雲の生涯;生物のような積乱雲;集中する豪雨;人工衛星から観る雲の群;地形の働きによる降雨の強化と集中)
3 雨の気候学(気候域と雨量;亜熱帯域の降雨;雨のテレコネクション;雨の経年変化;水惑星の水問題)

著者等紹介

武田喬男[タケダタカオ]
1936(昭和11)年10月31日東京都に生まれる。1960年東京大学理学部物理学科卒業。1964年名古屋大学理学部附属水質科学研究施設助手。1966年理学博士。1970年名古屋大学理学部助教授。1973年名古屋大学水圏科学研究所助教授。1976年名古屋大学大気科学研究所教授。1993年名古屋大学大気水圏科学研究所教授。2000年名古屋大学退官、名古屋大学名誉教授。2001年鳥取環境大学環境情報学部教授。愛知学院大学教養部非常勤講師。2004(平成16)年2月9日没、正四位瑞宝中綬章死後叙勲。このほかに日本気象学会理事、学術会議気象学研究連絡委員会委員、日本ユネスコ国内委員会などをつとめる。日本気象学会賞(1973年)、藤原賞(2001年)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

白義

10
イメージに一見反することだが、雪とは雨が凍ったものではない。思いっきり単純化して言えば、大抵の場合は雲の中の氷粒子が地上に落ちるまでに溶けて雨となる。というような雨の科学を、病床にありながら無駄なく丹念な文章で説いていったよい啓蒙書。なぜ夏に積乱雲がよく発生しゲリラ豪雨を引き起こし、しかも近年ゲリラ豪雨が増えているのか、なぜ山の天気は変わりやすいのか、人間の活動の雨と雲への影響は……というシンプルな疑問に、優しくしかしレベルを落とさない筆致で教えてくれる。学会の権威であった著者の遺作であり後書きも感慨深い2017/06/02

ともたか

4
自然の現象を細かく見て書き上げている、お見事。2019/08/03

こばこ

0
名古屋大大気水圏研究所の先生の武田先生の著作。この本は病床で書かれ、書き終わった後にお亡くなりになったとのこと。 雨の話の基本の部分を抑えられている良書。一般気象学を読んで少し突っ込んで、という大学生にお薦めかな。 目を引いたいのは1972(昭和47)年の西三河東濃地区豪雨の記述で、この時期の各地で起こった豪雨をして「ゲリラ豪雨」と呼んだ、という記述がある。これが本当で有れば「ゲリラ豪雨」とはかなり古い呼称となる…のでちょっと気になるところ。ちなみに2003年時点でこの文章は書かれていることになる。2011/09/01

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