内容説明
東日本大震災による津波の被害に見られるように、人々が沿岸などの災害脆弱地帯に進出した結果、大きな被害を受けるようになっている。人間が海や自然とうまく共存していくためには、気象、海洋災害全般に関する理解が必要不可欠となる。本書は、多様な海洋・気象災害の実態、原因・対策等を解説し、海の災害に対する理解の重要性を訴える。
目次
第1章 海洋波動の特性
第2章 津波
第3章 高潮
第4章 波浪
第5章 気象擾乱による海難
第6章 海難にともなう漂流
第7章 海岸の侵食と構造物の被災
第8章 河口域の自然と災害
第9章 その他の海洋災害
第10章 社会と海洋災害
著者等紹介
宇野木早苗[ウノキサナエ]
1924年生まれ、理学博士、日本海洋学会名誉会員。専門は海洋物理学。気象技術官養成所(現気象大学校)研究科卒業、中央気象台(現気象庁)海洋課、気象研究所主任研究官、東海大学海洋学部教授、理化学研究所主任研究員。また日本海洋学会沿岸海洋研究部会長、土木学会海岸工学委員会委員、高等海難審判庁参審員などを務める。受賞:運輸大臣賞(1960年、台風波浪に関する研究)、日本気象学会藤原賞(1964年、高潮に関する研究)、齊藤奨励金(1967年、台風による海洋災害の予防に関する研究)、日本海洋学会賞(1973年、沿岸海洋物理学に関する研究)、日本自然保護協会沼田真賞(2006年、沿岸海域生態系保全への海洋物理学からの貢献)、日本海洋学会宇田賞(2010年、沿岸環境保全に関する研究と啓発活動)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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