出版社内容情報
海賊問題や便宜置籍船の問題に絡んでくる公海を管理する為の費用負担や海洋政策のあり方を政治・経済・歴史的見地から提言する。
内容説明
海賊等海洋の諸問題は法律だけで解決するのか?根本的課題である費用負担や海洋政策のあり方を政治・経済・歴史的見地から大胆に提言。
目次
第1章 海洋管理の制度的考察(海洋管理とは何か;海洋管理の歴史的背景;海洋の所有の可能性について;海洋資源管理;海洋管理に関する法整備)
第2章 日本の海洋政策(日本の海洋管理の現状;海運制度の問題;日本のシーレーン政策;近隣国の海洋管理)
第3章 海洋管理における航行安全施策の費用負担(アダム・スミスにみる公共事業の経費負担;「灯台の光」を公共財とする費用負担;マラッカ・シンガポール海峡の管理;海賊と海洋管理;マラッカ・シンガポール海峡で発生した海賊事案に見られる問題点;海賊被害への対応;日本の海賊と海洋管理)
第4章 海洋管理に関する費用負担の提案(マラッカ・シンガポール海峡航行安全確保における費用負担の提案;マラッカ・シンガポール海峡航行安全に向けた国際協力の動き;国際海運業界の協力;海洋管理の費用負担;マラッカ・シンガポール海峡の海洋管理方策の提案;まとめ・海洋管理の費用負担)
著者等紹介
山田吉彦[ヤマダヨシヒコ]
博士(経済学)。東海大学海洋学部教授。海洋政策研究財団研究員。1962(昭和37)年千葉県生まれ。埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。学習院大学卒業後、金融機関を経て日本財団(日本船舶振興会)に勤務。海洋グループ長などを歴任。勤務の傍ら、2003年多摩大学大学院にて修士課程修了。2008年埼玉大学大学院にて博士課程修了。2008年4月に東海大学海洋学部准教授に就任。2009年より同大学教授。海洋政策研究財団研究員を兼任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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