内容説明
日本国中を驚愕させた工作船事件。その発生から引揚げまでの概要、遺留品情報、過去の事件、今後の対応等を解説。カラー写真・図の掲載80点。
目次
1 九州南西海域工作船事件の真実(海上保安庁巡視船との攻防;工作船の海底からの引揚げ;工作船の実態;事件捜査の結果;工作船に適用される国際法・国内法)
2 不審船・工作船事案への対応(過去の不審船・工作船事案の概要;不審船・工作船事案への対応のあり方;今後の不審船・工作船対応の具体的方策)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
806_shusaku
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北朝鮮工作船はかつて日本人拉致、工作員潜入等に多用されたが、今日では麻薬密輸等の犯罪行為に用いられる事が多い。本書は今回のような事案は軍事防衛ではなく、犯罪行為防止に該当することから、警察組織としての海上保安庁が対応すべきであると論じている。しかし工作員の武装レベルは非常に高く、軍人レベルの戦闘能力を持つことが想定されることから、工作船に接舷して検査するなどの任務は非常に危険が伴うものになるだろう。今後は海上自衛隊がより連携して海上保安庁をサポートことが必要なのではないかと思う。2017/01/03
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