内容説明
全船舶の40%以上(約13,000隻)を占める「ばら積み船」。多くの荷物を安全に効率よく運ぶため、ながく積み重ねてきた知識と技術があった。ばら積み船の運航経験が豊富な3名の船長が、実務のノウハウと知識を結集させ、若手航海士はもとより運航部門、管理会社の関係者へおくる1冊。ハード面として、ハッチカバーおよび貨物艙の構造とその保守管理等を豊富な図と写真で解説。ソフト面として、バラスト作業、ドラフトサーベイ、荷役計算、積荷シーケンスの作成要領を、書式をまじえて例示。運用上の重要要素となる船費と運航費について記載。理解を深めるためのQ&A、不測に備えたクレーム関連書類のサンプルを紹介。
目次
序章 本書の構成
第1章 ハッチカバーの解説
第2章 甲板部作業
第3章 バラスト設備
第4章 ドラフトサーベイ
第5章 荷役計算
第6章 積荷シーケンス
第7章 石炭・鉄鉱石以外の貨物について
第8章 船費と運航費
第9章 ばら積み船Q and A
第10章 付録
著者等紹介
関根博[セキネヒロシ]
1976年東京商船大学(現東京海洋大学)卒業、日本郵船株式会社入社。1994年船長。常務経営委員、株式会社日本海洋科学代表取締役社長を経て2024年現在、トーマス・ミラー株式会社(UK P&Iクラブ)。東京海洋大学経営協議会委員。神戸大学客員教授
酒井明彦[サカイアキヒコ]
1985年東京商船大学(現東京海洋大学)卒業、日本郵船入社。2019年日本郵船株式会社退社、東京湾水先区水先人。2024年現在、東京湾水先区水先人
亀田義則[カメダヨシノリ]
1994年水産大学校卒業、昭和海運株式会社入社。2013年船長。2014~2019年NYK Bulkship Atlantic N.V.社。2024年現在、重量物船船長
山本惠太[ヤマモトケイタ]
1996年広島商船高等専門学校卒業、株式会社マリテック・マネージメント入社。2016年船長。2024年現在、石炭専用船船長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。