貨幣と価値―古典派・新古典派貨幣理論の再考察

貨幣と価値―古典派・新古典派貨幣理論の再考察

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  • サイズ A5判/ページ数 257p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784423851043
  • NDC分類 337.1
  • Cコード C3033

内容説明

貨幣はその供給量や利子率の操作をつうじて、経済活動にどのような影響を及ぼすか。グランモンは、アレ=サミュエルソンの重複世代モデルの枠組みに一時的均衡の理論を導入することで、この問題を分析する独自の手法を確立した。本書はヒックス、パティンキンなどにより追究されてきたテーマに新たな視点から挑戦を試みた本格的な業績である。著者は、新古典派流の実質残高効果が通時的代替効果によって補強される必要があるとし、その条件として将来の価格や利子率に関する各主体の予想がある程度不感応的であらねばならないと説く。本書のもっとも重要な貢献は、その予想条件を貨幣的均衡存在のための基本条件として明確に位置づけ、反面インフレやデフレ時にはそれらの条件が満たされないところから均衡が保証されない事態がしばしば生じうることを明示した点に求められよう。

目次

1 予想と実質残高効果
2 短期における貨幣と信用
3 貨幣と信用を含む古典派的定常状態
4 公開市場政策と流動性
付録(予備的説明;予想と実質残高効果;短期における貨幣と信用;貨幣と信用を含む古典派的定常状態;公開市場政策と流動性)

著者等紹介

グランモン,ジャン・ミシェル[グランモン,ジャンミシェル][Grandmont,Jean‐Michel]
1939年トゥールーズに生まれる。1961年パリ大学卒業。62年にエコール・ポリテクニークで、また65年にエコール・ナショナル・デ・ポン・ゼ・ショセで技官の資格を獲得。CEPREMAPおよびCNRSの研究員を経て、現在はエコール・ポリテクニーク経済学部教授

福岡正夫[フクオカマサオ]
1924年東京に生まれる。1947年慶応義塾大学経済学部卒業、同学部助手、助教授を経て、1960年から90年まで同学部教授。現在は慶応義塾大学名誉教授、那須大学都市経済学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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