内容説明
本書は幕府法研究に比べてはるかに立ち遅れていた藩法研究に総合的に取り組んだ論文集である。
目次
第1部 大名権力の支配と法(藩政機構の合理化と官僚制の発達―熊本藩を主例として;小林虎三郎撰の長岡藩「民間禁令」について―改題と翻刻;和歌山藩の服忌制度;盛岡藩「公事懸御役人」について;持ち歩かれた法―大給松平家の場合 ほか)
第2部 大名権力による裁判の展開(丹後田辺牧野家領の刑事吟味;宇和島藩「刑罰掟」を廻る諸問題;元禄期岡山藩の支配違金銀出入に関する一考察―分散をめぐって;福井藩の追放刑;信濃国松代藩の過怠夫について ほか)