内容説明
本書の出発点は、いうまでもなく〈ベルリンの壁の崩壊〉に象徴される〈東西対決構造の解体〉である、ゼンクハースはこの事態を後戻りのきかない世界史の〈断絶〉として確認し、これまで考えられもしなかった東西ヨーロッパの一体化、〈一つのヨーロッパ平和秩序〉の建設が実現可能の射程内に入ったことを強調し、大胆な平和プランを提言する。
目次
1 中心問題へのアプローチ(民主的法治国家群からなるヨーロッパの平和)
2 中心課題の具体化(ヨーロッパ2000年―一つの平和プラン;未来の霧の彼方に―ヨーロッパの体制選択)
3 展望(ヨーロッパ2000年―1990年代への回顧)