儒教と道教

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  • サイズ A5判/ページ数 482p
  • 商品コード 9784423492079
  • Cコード C3336

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

8
早い時代に大司祭であり世襲カリスマである皇帝を頂く統一帝国を打ち建て封建制を脱した中国では、読書人である文人官吏が文化エリートとなった。儒教はこの読書人の宗教。だがそのために既存の政治秩序の外側にカリスマの存在を許さず、個人の救済という庶民の願望は呪術的信仰によって満たされた。儒教には救済のために生活を徹底して合理化するという発想がなかった。これが中国における合理化(資本主義経済の発展)を阻む一因となった。中国の話だから日本には当てはまらないんだが、なぜか読んでいると自分たちが批判されてるような気になる。2025/01/19

てっき

1
同著者の『支配の諸類型』の注釈で紹介されていて気になったので購入した一冊。内容は『宗教社会学論文集』の一部の抜粋であり、古代から20世紀初頭までの中国の社会構造・文化や宗教への取組などから、官僚や読書人などによる権力構造がどのように変遷したのかを分析したのち、その中でも儒教の果たした役割とその思想、そして派生である道教について考察し、プロテスタントとの差異と類似点を論じたもの。西洋から見た中国の哲学、というのは非常に興味深く、自身がある意味当たり前と感じて考察しない事象に対する考察は一見の価値あり。2020/10/24

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