ヨーロッパ時空の交差点

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 209,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784423460726
  • NDC分類 230.04
  • Cコード C3022

内容説明

ビザンツ研究に始まる著者の「旅」は、国民国家の枠にとらわれない歴史と現代を巡る往還となる。その道すがら、ヨーロッパ=地中海世界の各地に、個性ある文化と歴史をたずねた。簡潔な文体で伝える「旅」のエッセイにして、興趣あふれる旅の手引き、英独仏に視野が限られがちなヨーロッパ観を、ローマ帝国および、アラブ・イスラム世界をも含んだビザンツ帝国へと導き、未知のヨーロッパ像を提示する。西洋史はもちろん、現代EUの課題を考える際にも豊かな示唆を与えよう。

目次

1 文化の回廊(共生する空間;共鳴する魂 ほか)
2 聖者の祝福(聖者の祝福;憩う海辺の時 ほか)
3 帝国と慈善(ディダスカロス;境域に生きる ほか)
4 大地の相貌(自然を友に;池の畔の蛙たち ほか)
5 歴史の軌道(コペルニクスの転回;平和の架け橋 ほか)

著者等紹介

大月康弘[オオツキヤスヒロ]
1962年、栃木県足利市に生まれる。1985年、一橋大学経済学部卒業。1990年、一橋大学大学院経済学研究科博士後期課程単位取得退学。同年、一橋大学経済学部助手、1991年、成城大学経済学部専任講師。同助教授を経て、1996年、一橋大学経済学部助教授。1998‐99年および2004年、パリ第一大学客員研究員。現在、一橋大学大学院経済学研究科教授、同研究科長。博士(経済学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Theopotamos

2
タイトルに「ヨーロッパ」とついているが、多くのエッセイから感じられるのは現在のヨーロッパが長い歴史の中でその内外の様々な文化の影響を受けて今日の姿になったということ。特にビザンツ帝国、イスラームという外部の影響がとても強かったことが感じられた。中世の西ヨーロッパはビザンツ帝国、イスラームに対抗することで共通の文化圏としての意識を育み、時には進んだ文化を彼らから吸収した。彼らは西ヨーロッパにとって受容すべきあると同時に反抗すべきある親のような存在であったと思います。2017/07/04

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10215481
  • ご注意事項