ギリシア宗教史

ニルソン，Ｍ．Ｐ．【著】〈Ｎｉｌｓｓｏｎ，Ｍａｒｔｉｎ Ｐｅｒｓｓｏｎ〉/小山 宙丸/丸野 稔/兼利 琢也【訳】

創文社（千代田区）（1992/09発売）

• サイズ A5判／ページ数 315,／高さ 22cm
• 商品コード 9784423400104
• NDC分類 162.31
• Cコード C3020

目次

１　ミノア・ミュケナイ宗教とその存続
２　ギリシア神話の起原
３　原始的信仰と儀礼
４　自然の神と人間生活の神
５　ホメロスの擬人神観と合理主義
６　遵法主義と神秘主義
７　市民の宗教
８　教養階層の宗教と農民の宗教

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[いとう・しんご]

E・R・ドッズ「ギリシァ人と非理性」きっかけ。同書より30年くらい前の本。内容的にはほぼ丸かぶりだけれど、宗教史という視点で書かれていて、ホメロス以前のギリシャの宗教を重点的に考察しながら、ホメロスによって人格的に形象化された神々以外に、民衆の間で、デーモン、つまり超自然的な複数形の「力」としての神々が信仰され、継承されたと言う歴史を丁寧に追っかけています。次は「初期キリスト教の宗教的背景」を読んで見ます。

2023/04/22