内容説明
30代半ばローマ市長官の地位にあって回心し、職を辞して修道生活に入ったグレゴリウス一世は、後に請われて教皇に登る。庶民の援助に尽し、《グレゴリオ聖歌》の編纂者とも目され大教皇と称えられる彼は、神の国内部の堕落(口で与える賄賂―実力を伴わぬ引立・賄賂同然の恭順―暴命への曲従、等)を厳しく戒める。四十の暖かく心和む講話は、二百年の時を隔て聖アウグスチヌスとの精神の絆をも感じさせる。
目次
キリストの誕生(ルカ2・1―14)
三人の博士(マタイ2・1―12)
洗礼者ヨハネの宣教(ルカ3・1-11)
洗礼者ヨハネの告白(ヨハネ1・19―28)
イエス、試みられる(マタイ4・1―11)
すべてを捨ててイエスに従うこと(マタイ4・18―22)〔ほか〕