内容説明
本書は、トマスにおける真理の問題を、真理のあらわになる人間の知性的魂の「場」において解明しようとするものである。まず、序論で問題の吟味と、解釈の基底的視座をなす、知性的魂の存在論的二面性という特徴を明らかにする。そのうえで、第1部では思弁的な理性、第2部では実践的な理性の場合に分けて、人間の理性において問題となるトマスの真理論をできる限りテキストに即して究明することをめざした。
目次
トマスにおける真理の問題
人間における知性認識の構造
人間精神の自己認識と真理
原因としての真理と真理の伝達の問題
思弁的な学知と真理
形而上学と知恵
実践的な真理と知慮
摂理と人間の自由
人間的はたらきの構造
人間的はたらきと実践的な理性の真理〔ほか〕
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