現象学の根本諸問題〈第2部門〉講義1919‐44

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  • サイズ A5判/ページ数 489,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423196342
  • NDC分類 134.9
  • Cコード C3310

出版社内容情報

本書は、1927年マールブルク大学で週4時間行われた夏学期講義のテクストを再現している。この年は主著『Sein und Zeit(有と時)』が公刊された年である。この講義の冒頭には「『Sein und Zeit』第1部第3編の新たな仕上げ」という書き込みがなされており、非常に重要な講義。本邦初訳。Die Grundprobleme Phaenomenologie,1975、1989(2)、1997(3)。

目次

序論
第1部 有についてのいくつかの伝統的なテーゼに関する現象学的‐批判的な議論(カントのテーゼ。有はレアールな述語ではない;アリストテレスにまで遡る中世のオントロギーのテーゼ。有るものの有の体制には何で有るか(本質)と直前に有ること(実存)とが属している
近代のオントロギーのテーゼ。有の根本諸様式は、自然の有(延長シテイルモノ)と精神の有(思惟スルモノ)である
論理学のテーゼ。すべての有るものは、そのつどの有の様式に関わりなく「で有る」によって語りかけられ、論議されることができる。コプラの有)
第2部 有一般の意味への基礎的オントローギッシュな問い。有の根本諸構造と根本諸様式(オントローギッシュな差異の問題)

著者等紹介

溝口兢一[ミゾグチキョウイチ]
1932年、神戸市生れ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院文学研究科博士課程修了。愛媛大学法文学部教授を経て、現在、愛媛大学名誉教授、龍谷大学文学部教授。著書に『死』(共著、以文社)、翻訳に『解釈学の根本問題』(共訳、晃洋書房)他

松本長彦[マツモトオサヒコ]
1956年、高知市生れ。愛媛大学法文学部文学科卒業、広島大学大学院文学研究科博士課程後期修了。広島大学文学部助手を経て、現在、愛媛大学法文学部教授。論文に「カントの真理論研究」「経験と自己意識」他

杉野祥一[スギノショウイチ]
1957年、松山市生れ。愛媛大学法文学部文学科卒業、同法文学専攻科文学専攻修了。論文に「ハイデッガーにおける無と有」

ミュラー,セヴェリン[M¨uller,Severin]
1942年生。ミュンヘン大学卒業。哲学博士。現在、アウグスブルク大学哲学教授。著書に『近代のトポグラフィー』(創文社)、『労働の現象学とその哲学的理解』(全2巻)他
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