出版社内容情報
本書は、1935年フライブルク大学の夏学期講義、およびハイデッガー自身による「講義の批判」とを収録する。主著『Sein und Zeit』から戦後にかけての思索の道のりを見るのに最も重要な巻であり、前期の現象学的解釈学が後期の詩人の境涯へ移っていく成り行きを、舞台裏でまざまざと示してくれる作品である。Einfuhrung in die Metaphysik,1953,1983.
目次
第1章 形而上学の根本的な問
第2章 “有”という言葉の文法と語源論(“有”という言葉の文法;“存在”という言葉の語源学)
第3章 有の本質への問
第4章 有の限定(有と生成;有と仮象;有と思考;有と当為)
補説