出版社内容情報
1935/46年までの「芸術作品の起源」を中心に四講演と二論文。転回期の思索の重要な巻で戦後二番目の著作。
目次
芸術作品の紀源:世界像の時代
ヘーゲルの経験概念
ニーチェの言葉「神は死せり」
何のための詩人たちか
アナクシマンドロスの箴言
指示
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
10
論文6本のうち、'35、'38、'46年の論文のみ通覧。'46年の「我々別の者たちは、これらの詩人たちの言うことに耳を傾けることを学ばなければなら ない。もっともそれは我々が、有るものを分解することにおいて、ひたすら有るものに基 づいてこの時代を算出し、このことによって、有ることを蔵しているが故に有ることを伏蔵しているこの時代をその側を通り過ごして失望させる、といったことはしないと仮定してのことであるが」p301という自己韜晦に幻滅して放棄しました。2023/05/25
路雨
0
「近世的な表象することの意義を最も容易に表現しているのは、〈レプラエセンターティオー repraesentatio〔再現在化〕〉という語である。表象する〔直前に-立てる〕とはここでは、直前のものを対立するものとして自らの直前にもたらし、自らへすなわち表象する者へと向けて連繋させ、尺度決定的な境域としての自らへのこの連繫の中に戻るようにと強いることを意味する。〔…〕これによって〔…〕人間は、〈対象であるもの〉という意味での有るものを〈再現在化する者〉となる。」『世界像の時代』2025/07/05
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