内容説明
本書は、中国の思想文化の一環としての道教思想について、六朝時代を中心に、一部、その源流としての後漢末をも含む時代を対象として、考察したものである。
目次
第1篇 六朝時代の上清派道教の思想(『真誥』について;方諸青童君をめぐって;上清経の形成とその文体 ほか)
第2篇 『太平経』と六朝道教思想(『太平経』の承負と太平の理論について;『太平経』における「心」の概念;開劫度人説の形成 ほか)
第3篇 六朝時代の道教信仰(六朝道教における祭祀・祈祷;六朝時代の道教造像―宗教思想史的考察を中心に)