クザーヌスの世界像

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クザーヌスの世界像

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  • サイズ A5判/ページ数 333,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423171318
  • NDC分類 132.4
  • Cコード C3010

内容説明

神の創造物であるにもかかわらず、世界は何ゆえに分裂と相異に満ちたものなのか。クザーヌスの目に映った現実の世界とは如何なる姿であっただろうか。中世から近世への転換期に見を置き、思想的にも実践的にも両義的で困難な一生を送ったクザーヌス。著者は、生涯に亙る著作にとどまらず説教をも駆使して、かれの思想の全体的構造を明らかにする。クザーヌス生誕600年を迎え、グローバル化と紛争の最中にある現代世界にとっても、示唆に富むメッセージ。

目次

第1章 クザーヌスにおける“哲学”
第2章 “多様性”問題
第3章 方法としての“反対対立の合致”
第4章 楕円の思考
第5章 “神の現れ”の諸相
第6章 “協和”としての世界
終章 “多様性”から“協和”へ

著者等紹介

八巻和彦[ヤマキカズヒコ]
1947年、山梨県生まれ。早稲田大学第一文学部卒、東京教育大学大学院文学研究科修士課程を経て同大学院博士課程退学。1976年より1990年まで和歌山大学に勤務。1990年より早稲田大学に勤務して、現在、早稲田大学教授。1986年より1988年までフンボルト財団研究奨学生としてドイツ・トリア大学付属クザーヌス研究所に滞在。1998年より2000年まで早稲田大学在外研究員としてドイツ・ボン大学に滞在。京都大学博士(文学)。Wissenschaftlicher Beirat der Cusanus-Gesellschaft(クザーヌス協会学術顧問)。専攻:哲学。翻訳にニコラウス・クザーヌス『可能現実存在』(大出哲と共訳、国文社、1987)
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