感想・レビュー
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くり坊
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あとがきに「ところで、著者は当初、『教父の哲学‐アウグスティヌスとニュッサのグレゴリウス』という題の著作を構想していた。すなわち、ニュッサのグレゴリウスやアレキサンドリアのクレメンスなどのギリシア教父については、従来記した幾つかの拙稿を敷衍し、ラテン教父の代表者たるアウグスティヌスについての論と合わせ、全体として東西の教父の哲学・神学について同根源的とも言うべき普遍的なかたちを、試論としてなりとも提示してみたいと思っていたのである。」とあり、これが後年の『アウグスティヌスと東方教父』のことかと思われる。2021/08/08