内容説明
本書はモーリス・ブロンデルのソルボンヌ大学における学位論文で、刊行後、思想・宗教界に多大な論争を巻き起こした古典的著作である。著者は最も始元的な感覚的経験から出発して、自然的次元を超える「超自然的なもの」の肯定に至るまで、行為の必然的展開の諸段階を綿密に分析することにより、行為の有する力動的な超越性と諸契機を総合する〈絆としての行為〉を解明する。
目次
第1部 行為の問題は存在するか
第2部 行為の問題の解決は否定的であるであろうか
第3部 行為の現象
第4部 行為の必然的存在
第5部 行為の完成