理由の空間の現象学―表象的志向性批判

理由の空間の現象学―表象的志向性批判

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  • サイズ A5判/ページ数 197,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423101018
  • NDC分類 116.7
  • Cコード C3010

内容説明

“人間が世界に赴きそこに住まう”ことは、状況を真であるとして受け入れ、その状況に対応して何ごとかをもくろむという、志向性の仕組みによって可能になる。この本で著者は、志向性の仕組みを、私と他者とがともに参与し批判的対話を交わす「理由の空間」として解放し、人間的自由の根拠とその制約を明らかにする。アウグスティヌスやカントといった西洋哲学の伝統の深部へと遡り、アンスコム、デイヴィドソンらの分析哲学の論争へと越境しながら、フッサールとハイデガーの現象学的思考を現代によみがえらせる試み。

目次

序論 志向性と「理由の空間」
1章 知覚的志向性と生活世界―現象学は何をもたらしたのか
2章 志向性と言語
3章 言語についての規範主義の擁護
4章 意図の自立性をめぐって
5章 ハイデガーによる「理由の空間」の拡張
6章 表象的志向性批判

著者等紹介

門脇俊介[カドワキシュンスケ]
1954年北海道札幌市生まれ。1977年東京大学文学部哲学科卒業。1982年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻博士課程単位取得退学。山形大学人文学部教授をへて、1990年東京大学教養学部助教授。1998年から1999年まで1年間、フルブライト訪問研究者(カリフォルニア大学バークリー校哲学科)。現在、東京大学教養学部・大学院総合文化研究科教授
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