内容説明
著者が一貫して追求してきた限界状況における生の決断、その瞬間の意志の自由への解放―。共産主義社会の崩壊、世界情勢の変化の中で、「挫折を通じての自己超越」を鍵概念に現代日本における新しいペルソナの秩序確立をめざした本書は、進みゆく道への好個の指針。
目次
第1章 日本人はマルクスの呪縛から解放されたか
第2章 脱共産主義の哲学
第3章 日本人は自由世界の異邦人か
第4章 昭和天皇の「暗号」―生き延びるための「個」の哲学
第5章 日本異質論を超えて―黒船の暗号
第6章 リヴァイアサンUSAの再生と日本の選択
第7章 「PKOの思想」対「ポル・ポトの思想」―M・フーコー権力論への疑問
第8章 アウン・サン・スー・チーのアジアかマハティールのアジアか―脱欧入亜論への疑問
第9章 田辺哲学の自己超越―「種の論理」から「友愛民主主義」へ
第10章 友愛の今日的意味―「友愛会」創立八十周年を記念して
第11章 「友愛民主党」を待望する―その綱領私案
第12章 新しい改革者を求めて―友愛民主勢力の結集のために
附論(民主社会主義の哲学としての孤独と交わりの弁証法;現代社会主義の倫理的方向づけの試み;ペルソナの経済哲学)
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