感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いとう・しんご
7
3読目。ハンナ・アーレントが「革命論」の冒頭でヤスパースをカントの唯一の弟子と評していたけれど、その通りだと思いました。前回以降、カントを少しだけ勉強したので、両者のつながりが実感できました。最後のあたりに普遍的真理を問うて「「私に従うことなく、汝自身に従え!」という要求は、実存的である」P492という言葉が出てくるのですが、これは仏陀の遺言「法灯明、自灯明」の後半、つまり「自らを導きの灯火とせよ」という教えから来てるんだろうなぁ、と思ったのでした。2024/09/09
いとう・しんご
7
今年最初の読了。再読。感想が長くなったので以下に書きました。良ければご覧ください。ヤスパース「哲学 2 実存開明」メモ https://parceque.seesaa.net/article/501941869.html 2024/01/02
いとう・しんご
2
「一と多とは、世界内の現存在の対象的な形式であって、実存の存在の形式ではない。それでも、実存について語るのに、この形式を用いるのは避けられないが、しかしそれは不適切であるのだから、従って再びそれを取り消すような仕方だ語られるのである」P473。逆説と否定神学の人だけれど、本当は人間の可能性を信じ愛した人でもあった;「若い頃にあっては情熱的に、かつ生涯にわたって絶えず、私は人間に注目する。私に話しかけ、私に応答した人びとを通じて、私は、私自身であるところのものとなる」P457。2022/04/14
飯田健雄
0
大学3年の時に読んでいた。その後、なにかの ついでで読んでいた。学習院大学の学園祭 にも持って行った思い出がある。「限界状況」 「昼の法則・夜への熱情」「暗号解読」すべて 人生の漢方薬となりました。前後の本、 『哲学的世界定位』『形而上学』も 読んでいます。
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- 攻旗だ、無頼船よ 角川文庫