出版社内容情報
欧米人の宗教観を変えさせ、近代科学の出発点となったチャールス・ダーウィンの近代進化論は、その後どのような展開をしたのか。その衝撃的な意味を様々な角度から探る。ダーウィンの為したもの/生存闘争と自然選択/マルサス/分岐の原理、などを論評。
内容説明
本書では、最近の研究を踏まえて、ダーウィンの進化論の特徴をできるだけ正確にとらえる。第二には、ダーウィン進化論がその後の生物学の中でどのように継承されてきたかを、明らかにする。さらに、生物進化論と社会思想などとのかかわりについてもふれている。
目次
ダーウィンはなにを為し遂げたのか
生存闘争とダーウィニズム
マルサスの原理とダーウィニズム
分岐の原理
ダーウィニズムとキリスト教
ダーウィニズムと人間論
ダーウィニズムと社会思想
獲得形質遺伝説の盛衰
ダーウィニズムとメンデリズム
非ダーウィニズムの系譜
日本の進化論
現代の進化論
著者等紹介
松永俊男[マツナガトシオ]
1939年東京都生まれ。東京大学理学部生物学科卒業、同大学院修士課程修了。東京大学文学部哲学科卒業、同大学院修士課程修了。桃山学院大学教授
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