出版社内容情報
喫茶店や映画館、それに書店で見知らぬ人と
隣り合わせになる…。
2020年より前の暮らしの中にあって、
いま私たちが恋い慕うなにげない日常の風景を、
瑞々しい感性で世界各国から愛される作家の
エラ・フランシス・サンダースが描き出す。
この本は、さまざまな場面、愛情、ほかの人との相互作用、経験、出来事、思わぬ発見といった、私たちみんなが共有し、取り戻したいと切望しているものの断片を、挿絵とともに集めて見せてくれます。のんきだった時代の、歴史のようにさえ感じられる、夢にまでみるあのさまざまな瞬間。道ばたで出会う、日々の中にちりばめられたワクワク感。生きていることそのものが、今は同じようには起こり得ない美しい偶然です。
それは読者に、手離し、出会う機会を失い、触れられなくなったものについて思い描かせます。やさしく美しい方法で、小さな大切なことが、どれほど価値があるか、思い出させてくれるのです。1日、1週間、1ヶ月に与えられる「生きる意味」。それがはぎとられてしまうと、心は行き場を失い、感情は痛みにおおわれます。
この本の行間には、それら大切なものへの追慕とともに、私たち人間が、きっとまた寄り添いあえるはず、という希望と自信とがつまっています。
内容説明
喫茶店や映画館、それに書店で見知らぬ人と隣り合わせになる…。2020年より前の暮らしの中にあって、いま私たちが恋い慕うなにげない日常の風景を、瑞々しい感性で世界各国から愛される作家のエラ・フランシス・サンダースが描き出す。
著者等紹介
サンダース,エラ・フランシス[サンダース,エラフランシス] [Sanders,Ella Frances]
イギリス在住のライター、イラストレーター
前田まゆみ[マエダマユミ]
絵本作家、翻訳者。神戸女学院大学で英文学を学びながら、洋画家の杉浦祐二氏に師事。『あおいアヒル』(主婦の友社)で、第67回産経児童出版文化賞・翻訳作品賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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