出版社内容情報
【解説】
宮沢賢治の作品や創作童話は、作家自身のもつ魅力とも相まって、今も読み継がれている。その童話のなかでも代表作である「銀河鉄道の夜」は1924年(大正13)に脱稿されて以来、晩年に至るまで、何度も加筆・訂正。改作がなされてきた。本書では、初期形1・2・3と後期形(第4次稿)の4つを比較して取り上げ、さらに様々な資料やエピソードを加え、また8編の作品研究と創作年表を交えながら、名作誕生の謎に迫る。賢治ファン必見の一書。
目次
第1部 「銀河鉄道の夜」本文(午后の授業;活版所;家;ケンタウル祭の夜 ほか)
第2部 「銀河鉄道の夜」作品研究(四つの「銀河鉄道の夜」―改稿にみる創作意識の変化;宮沢賢治と銀河・宇宙;賢治の習った「音楽」―「銀河鉄道の夜」の歌;改作過程におけるジョバンニの変容と成長 ほか)
第3部 「銀河鉄道の夜」参考資料
著者等紹介
西田良子[ニシダヨシコ]
福岡県生まれ。熊本大学法文学部文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科(日本文学専攻)修士課程修了。国学院女子短期大学助教授、大阪国際児童文学館総括専門員、大谷大学教授等を歴任
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。