出版社内容情報
【解説】
多くの文学作品を選んで,衣食住に満ちたりてはいるが,倦怠と致死的退屈の中でうめいている「豊かな社会」における老年の生き方を,思想的,宗教的に探ってみる。
目次
1 老いを受け入れる―ボヴェーとトゥルニエ
2 生きる喜び―河井道子と不可能な夢
3 老いと死からの逃避―アメリカ的楽観主義
4 毎日が日曜日―定年と余暇
5 子供と老人―児童文学における「時間」
9 老年の隠れた可能性―デーケンに学ぶ
10 老年と心のふるさと
11 致死的退屈症―エンデとアップダイク
とりあげた本