内容説明
本書では、十九世紀末から二〇世紀前半にかけて活躍した五名のドイツの抒情詩人、ライナー・マリア・リルケ、シュテファン・ゲオルゲ、フーゴー・フォン・ホーフマンスタール、ゲオルク・トラークル、ゴットフリート・ベンを取りあげて、彼らがニヒリズムと対決しながら、いかにして新しい文学の磁場を見出していったか、その魂の軌跡をさぐるものである。
目次
第1部 R・M・リルケ―オルフォイスの末裔・薔薇の詩人(わが祝いに;放蕩息子のまなざし;天使と人形 ほか)
第2部 シュテファン・ゲオルゲ―美の使徒・民族の司祭(フランスの光と薫り;「私は聖なる焔の火花…」)
第3部 リルケ・ゲオルゲと同世代の詩人たち―抒情と詩的造形(言葉への途上;聖堂から街へ;色彩のシンフォニー ほか)
著者等紹介
西田英樹[ニシダヒデキ]
1934年、奈良県生まれ。甲南大学文学部教授、ドイツ文学専攻
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