出版社内容情報
この商品は現在『OD版 「嵐が丘」の謎を解く』(ISBN:4422932748)として刊行されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
amanon
9
こういう文学作品の解説書とは、それを読んで、読者に作品の全てを解った気にさせるものではなく、新たな発見を呈示すると共に、更なる謎を読者に示唆し、次なる興味を喚起させるものだということを改めて痛感。著者後書きにもあるように、これまで夥しいまでの『嵐が丘』の研究書が出ているが、それでもそれらの書物だけではあかすことができない謎と魅力が『嵐が丘』に潜んでおり、いみじくもその事実が、古典たる証拠となっているということだろう。一見、生前には結ばれることのなかった二人の悲恋物語に思える作品が孕む複雑な構造に驚嘆。2024/01/03
viola
1
再読。全体的によくまとまっているし、参考文献もちゃんと記してあるので分かりやすく、先行研究がどうなっているのかも載っていて助かる&勉強になります。(ただ、それで、著者の意見は??????)という気がしないでもないけれど・・・・・。 私はやっぱりゴシック小説として『嵐が丘』を見ちゃうんですけどね。リアリズム小説とは思わないなぁ・・・・どっちかと言ったらロマン主義のほうだと思うのですが。2010/07/19
kouglof
0
色々な角度からの分析が満載。そういう意味の取り方もあるのかとあらためて気づかされた。2015/05/23
アルクシ・ガイ
0
やはり再読でした。2015/01/29
あすな
0
色々な切り口から「嵐が丘」を捉えているので、論文を書く際参考になります。2013/08/29