出版社内容情報
テクニカル・ライティングとは、「仕事上でなされる全ての書面によるコミュニケーションと言える。
最初は技術、工学および科学の分野でのライティングを指していたが、今日では、全ての職業や組織でなされるライティングを意味するようになった。」(「本書」p70から)。
内容説明
I am a cat. I have no name yet.→夏目漱石の名文も《技術英語》を使えばこうなる→”I am an unnamed cat.”わかりやすく、簡単に、誤解のないように、が技術英文の秘訣。「ひと桁の数字はスペルアウト(6 trees → six trees)」「ただし単位がつくときは算用数字で(6 meters above)」など、意外と知らない英語のルールを55の見出しで詳解。技術英語、英語論文、英文レポートなどなど「使える英語」をマスターしたい人に。
目次
まえがき
●Acknowledgments(10未満の数は数字でなく、スペルアウトして書く。;大きい数は読み手によく知られた方法で書く。;小数の概数を示すには、数値ではなく言葉で書く。;計量単位はスペルアウトするか記号で書き、略語は使わない。;数が1以下の場合、それに続く計量単位は単数で書く。;用語はOne-Word-One-Meaningのものを選ぶ。 短い名詞句を長い名詞句の前に置く。;文は、既知の情報から新しい情報へという流れにする。;効果的な文を書くための4つの手法に従う。;パラグラフの展開には効果的な10のレトリックのパターンを使う。〔ほか〕)
●付録1:テクニカル・ライティングに必要な句読法
●付録2:工業英検問題(1級から3級まで。模範解答付)
●付録3:翻訳者登録トライアルテスト(例題と解答)
著者等紹介
片岡英樹[カタオカヒデキ]
国際技術コミュニケーション教育研究所代表、岡山大学医学部非常勤講師、厚生労働大臣認定産業カウンセラー、特許・技術翻訳アドバイザー。数社の大手ハイテク企業において、半導体の開発・設計・製造、海外商品企画、貿易(輸出入業務)、海外駐在、海外生産、海外部材調達、国際財務・法務(決算業務)、英文特許業務および海外人事等の国際ビジネスに従事。この間ミシガン大学に派遣されテクニカル・ライティングコース修了後、国際化要員養成プログラム責任者として、各種英語研修プログラムの企画および講師を務める。現在独立し、約30年以上にわたって多くの企業、大学、研究所において研究者・技術者のコミュニケーション教育、テクニカル・ライティングの指導啓蒙を行っている。また特許・技術翻訳の指導、効果的ドキュメントの書き方のアドバイザー、キャリアカウンセリング、講演出版活動、セミナーを行っており、指導法には定評がある。
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。