出版社内容情報
2012年に小社から刊行し、古代より世界中で愛好されてきた瑪瑙(アゲート)を中心に、石の中に隠された美的な模様を衝撃をもって世に伝えた『不思議で美しい石の図鑑』。中でも人気のある、風景石パエジナに焦点を当て、その言語に尽くし難い魅力を存分に伝える、今までにないヴィジュアル本が登場。メディチ家やハプスブルク家はじめ、王侯貴族の間でもかつて大流行した、「失われた世界が閉じ込められた謎の石」の一大図鑑。
内容説明
石の中の峻厳な峡谷、青い海原、都市の廃墟。自然が生んだ奇蹟の景観。メディチ家が統治する、ルネサンス期のフィレンツェで(再)発見された、最も不思議な風景石の世界。
目次
はじめに パエジナと風景石の世界
廃墟と奇岩のパエジナ
海辺の光景のパエジナ
幾何学模様・曲線模様のパエジナ
ルネサンス期のパエジナ・ブーム
パエジナの模様と産地
世界の風景石
著者等紹介
山田英春[ヤマダヒデハル]
1962年東京生まれ。国際基督教大学卒業。出版社勤務を経て、現在書籍の装丁を専門にするデザイナー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やいっち
65
読了したというより、昨夜は本書の数々の写真に魅了された一晩だった。読み始めていたフォークナーの本を脇に置き、ただただまさに不思議な石の世界に浸る。パエジナストーン、別名、廃墟大理石とも。「樹木や山岳などの風景や廃墟をイメージさせる模様を持つ大理石である。主にイタリア、フィレンツェ近郊に産出したことから、総称してフィレンツェ石とも呼ばれる」とか。(画像及び説明は、「廃墟大理石 - Wikipedia」より)ぜひ、パエジナストーンで検索してほしい。2020/01/06
遠い日
12
自然はなんと不思議なものを生み出すのだろう。石の不思議にはたびたび驚かされ、感動させられてきたが、これもまた然り。「風景石」。本当にそこに景色が見える。なんとも美しい石の中の風景。見ても見ても見飽きません。2019/12/26
Akito Yoshiue
11
バルトルシャイティスの著作でも紹介されていた風景石の写真集。本当に不思議です。2019/12/18
スプリント
8
自然が創り出したと思えない幻想的な景色に見える模様をもつ石。パエジナの写真集です。 遠目からみると都市の遠景や風景に見えるのが本当に不思議です。クトゥルフ神話のドリームランドを想像させる模様に引きこまれました。2019/12/15
林克也
5
人の想像力と自然の摂理とで生み出す小さな世界。自分でこういうものを所有したいとは思わないが、好きな人にはたまらないお宝なんだろうな。2019/12/19