出版社内容情報
〈足跡は、森の物語をひらく鍵〉
森を歩くと、鳥の声や木漏れ日、
土のにおいに癒やされます。
けれど、それだけでは、
まだ森の表面をなでているにすぎません。
そっと地面に目をこらしてみると、
クマやシカ、キツネ、タヌキ、ネズミ……
さまざまな動物たちが残した
「落としもの(痕跡)」が姿をあらわします。
本書は、そうした落としもののなかでも、
動物たちの「足跡」に焦点をあてた図鑑です。
足跡は、森の物語を読みとくための重要な鍵。
動物は生まれてから死ぬまで、
歩くたびに足跡を残し続けます。
足跡の形や大きさ、歩幅、
歩き方のリズムが読めるようになると、
「いつ・だれが・どんなふうに歩いたのか?」を、
まるで探偵のように推理できるようになります。
監修は、長年フィールドワークを続けてきた
動物学者・今泉忠明先生。
実際の森で撮影した
写真やフィールドノートとともに、
足跡を読み解くための
科学的な見方を紹介します。
絵は、犬や猫のファンタジックな世界を
描き続けてきた松井雄功さん。
動物の動きや表情を
細やかにとらえた美しいイラストで、
足跡の特徴や読み方を
わかりやすく図解します。
本書では、「森の事件簿」で
季節ごとの動物たちのドラマを追いながら、
足跡を探しに行くコツ、足跡の名前、
足のつき方と足の進化、歩行のしくみを解説し、
カモシカ、シカ、イノシシ、キツネ、タヌキ、
ウサギ、サルといった日本の代表的な動物の
足跡の違いをていねいに示します。
けもの道はどうやってできるのか、
ウサギの「とめ足」トリックや、
貴重なニホンカワウソの調査記録まで、
読み物ページも充実しています。
ページをめくるごとに、
ふだんは見えない動物たちの
暮らしと素顔が立ち上がり、
森そのものが立体的に感じられるはずです。
親子で楽しむ自然観察入門としても、
大人がじっくり読み込む
フィールドガイドとしても役立つ一冊。
本書を片手に、ぜひ森へ。
足跡からはじまる
「森の推理散歩」を楽しんでください。
■「シリーズ 森の落としもの図鑑」
1 足跡
2 食べ痕
3 うんち
4 動物のサイン
5 巣とねぐら
6 骨と歯
【目次】
読者のみなさんへ
森の生き物ごよみ
早春の森の事件簿
冬の森の事件簿
足跡を探しに行こう
足跡には名前がある
足のつき方は3タイプ
(足の進化系統樹 )
足のでっぱりが足痕になる
歩き、走り、ときにジャンプする
足跡の主の見当をつける
ニホンカモシカ
ニホンジカ
ニホンイノシシ
(けもの道はどうやってできるの? )
ツキノワグマ
ニホンザル
テン
(イタチ科3種を比べてみよう )
ニホンアナグマ
ハクビシン
ニホンノウサギ
(ウサギの止め足トリック )
ナキウサギ
アマミノクロウサギ
ニホンリス
ホオジロムササビ
ニホンモモンガ
アカネズミ
モグラ
トガリネズミ
キツネ
タヌキ
(足跡比べをしてみよう )
イリオモテヤマネコ
今泉先生の調査記録より
「ニホンカワウソのフレッシュな足跡 」
(足跡を標本にして持ち帰ろう )
さくいん
参考文献



