出版社内容情報
内容説明
イシャンゴの骨、黄金比、魔方陣、複素数、フィボナッチ数列、ゲーデルの不完全性定理、無限、情報理論―数が計算をするためだけのものだとしたら、それは苦行でしかないだろう。しかし、そこに広がる豊かな世界を知れば、あなたはもう「数の虜」になるはずだ。
目次
数を発明する―数はどこから来たか?
数の表記法―数を表すいくつかの方法
分数―整数をばらばらにする
0(ゼロ)―数学史上最大の発見
ピタゴラスと数―数学と世界の成り立ち
黄金比―美にまつわる数学
魔方陣―パズルで問題を解く
素数―数を組み立てる成分をつかめ
パイ―すべての円に表れる数
べき乗―数学の力を使う〔ほか〕
著者等紹介
ジャクソン,トム[ジャクソン,トム] [Jackson,Tom]
イギリスの科学ライター、編集者。ブリストル大学で動物学を学び、イギリス海峡ジャージー島やイングランド南東部のサリー州の動物園で働く。科学技術を生き生きとした歴史物語として語り直すことを得意とし、約25年にわたり、科学や数学を楽しく学ぶ新しい方法を提案してきた
緑慎也[ミドリシンヤ]
1976年、大阪生まれ。出版社勤務、月刊誌記者を経てフリーに。科学技術を中心に取材活動をしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
55
数学の入門・解説書はたいていモノクロ。もちろんこれは数が抽象的な存在で、色彩という性質がないことが大きい。本書はそこを何とか、オールカラーページで、数学を視覚的にも楽しませてくれる。数学者の肖像、計算器、説明のための図版はもちろん、書き込んだ数表などもカラーにすることで、読むときの気分がちがう。たいていは知っている事柄だが、フィボナッチ数、超越数のページはおもしろい。無限を解説するページのあとに、グーゴルプレックス(10の、10の100乗乗!)のページが続くのには、ユーモアが感じられる!2020/12/21
trazom
47
著者はイギリスの科学ライター。カラフルな写真や図版を用いて、数論の興味深い話題を一般人に提供しようという趣旨は理解できるが、果たして、サワリや紹介だけで、どれほど数学的な意味が読者に伝わったのか疑問は残る。「「数」はいかに世界を変えたか」というタイトルならば、単に行列や素数を紹介するだけでなく、線形代数学の検索エンジンへの応用とか、ガウスの合同算術の暗号論への適用など、もっともっと話題が拡がるような気がする。でも、やっぱり、数学を面白く伝えるのは難しいなあ。その難しさに挑戦している著者には拍手を送りたい。2020/05/22
りらこ
20
世界は数でできている、と言っても過言ではなく、だからと言って数を熟知していなくても世界は動き続ける。 そんなことを考えながら読み進めた。 ならばその世界の一端でも解き明かしたいと考えるのが、古今東西の数学者なのだろう。 小さな事象になぜ?と思うか思わないか。 切り口を様々に見せてくれるこの本は、小さな疑問が周りに溢れていることを思い出させてくれる。そして、授業で小学生たちに数の面白さを伝えている身としては、いつも身近にあって、自分なりに話していたことに目次がついたような一冊。2020/02/24
takao
2
ふむ2020/12/03
takejin
2
中途半端といえば中途半端なんだが、絵本としては眺めるにはいいかも。素数もフィボナッチ数列もeものぼってるんだが、それがなんなのかは説明不足かな。きっかけとしてみる分にはいいかもです。2020/02/21