出版社内容情報
死を前にした大きな不安を和らげるために生まれた、様々な宗教。しかし、来世や転生を盲信できない人は、どうやって死を受け入れればよいのか。本書は、そんな現代人の不安に応える、新しい「往生術」である。著名なイギリスの神経精神医学者とその妻が、科学的な臨床研究で収集した、興味深い終末期体験や、臨死状態におけるヴィジョンや現象を紹介しながら、肉体が朽ちた後も消えることなく、宇宙の中に統合されていく〈意識〉の存在に迫る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
佐倉
10
死が近づく人々が先立った家族や神の遣いなどの宗教的なものを視る臨終期視像、遺族の側が家族の死を何らかの形で感知する(いわゆる虫の知らせ)臨終期暗合などの事例を専門家の立場から集積する点で貴重な一冊。しかし、ひとつひとつの“体験者に起きたこと”自体は否定しないし、死に臨む患者や遺族のケアの中で大切に取り扱うことも重要だろうが、それに対しての解釈…人の意識は脳に限定されず死後の世界は存在する…は飛躍が過ぎると思う。暗合に関しての一致は起きた時点ではなく後からの聞き取りである以上、記憶の改竄の可能性も拭えない。2024/07/01
しばさん
0
宗教的なものではない、たんたんと事実の確認をまとめてかいてあるのがよかった。 説法的でないし、スピしすぎてないのが特によかった。 自分のいくつかの経験の検証にもなって整理でき参考になった。2020/10/01
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