出版社内容情報
【解説】
人体のメカニズムと生活の基本をなす食・息・動・思の法則との相互連関の中に疾病と治療の根本原理を把握,全てを生命の自然法則と人間の営みとの関係に帰して健康を論じる。
内容説明
操体法で知られる著者の半世紀にわたる、論文随想のすべてを、1冊に収めた全文集。生体の基礎構造に働く運動系のメカニズムと生活の自然法則との相関を追求して健康と疾病の根源に迫る思索と体験のあとを体系的に収録。
目次
巻頭主論(微症状―現代医学の謎;般若身経)
第1部求学備忘録(力学的医学の構想;脳下垂体前葉ホルモン製剤の応用について;毛鍼即効穴と即効刺激のいろいろ;ダイナミックな診療の提唱;腹痛とガス;頻死の痰;噫、亀封川甘汞大先生)
第2部 東西医学の交流地点(シュミット博士に;東西医学の交流地点;運動系と生活機能との関連について;運動系による診察と治療)
第3部 健康増進の論理(異常感覚と運動系の歪み;体操の意義;運動系の歪みと異常感覚;健康社会建設の具体策を;何の医の倫理ぞや;医師よ惰眠を貪るなかれ;ライフ・サイエンス;生き方の自然法則;非公認医療半世紀の告白)
第4部自伝・随想・雑感(教室同窓会における「思い出と夢」;「運動系の歪み」の理解;日本医師会長への書簡;日本医事新報に感謝)
附録(清水亀芳氏の外聴道異物に関する経験;シュミット博士への提言;「健康増進の論理」の英・仏・独語訳)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆう飯はんちゃーはん
2
カラダの本。運動の法則、重心安定の法則、重心移動の法則など、線をひきたくなる箇所がたくさんありますね。2020/09/13
concreteseijin
1
呼吸(慈しみ;仲良くしましょう。常に安定した明るく楽しい気持ちで接すること)、栄養(悲しみ・憐れみ;他者の苦しみをなくしてあげたい、そのために協力したいという優しさをすべての生命に持つこと)、運動(喜び;他の生命の幸福が喜べるようになること)、精神(捨;差別のない平等な心;生きとし生けるものすべてに対して、優しいまなざしを注ぎ、偏見を持ったりしないこと)2016/12/05
concreteseijin
1
体が理想的に正体に近づくに従って、意識を体の中心に置いたときに、意識と共に重心もそこにきて動作ができるようになる。気海丹田に力をこめて動作して一番能率的な体が、良い体である。2016/12/05
concreteseijin
0
手についていえば、手の小指に余計に力を入れると肘が体側につくので、体側の中心線に沿って力が入る。コントローラーを握る時に小指を意識する(スマブラ)。2016/12/05
concreteseijin
0
腰を曲げない:気海丹田が動作の始点。体のそば:重心。曲げモーメント最小化。体の真ん中:中心。骨格の中心は、脊柱とそれを支えている骨盤。運動の中心はいかなる場合も腰にある。呼吸が通る。2016/12/05