上昇(アップスウィング)―アメリカは再び“団結”できるのか

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上昇(アップスウィング)―アメリカは再び“団結”できるのか

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  • サイズ B5判/ページ数 464p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784422360140
  • NDC分類 302.53
  • Cコード C1036

出版社内容情報



緻密な統計分析と幅広い領域を見渡すダイナミックな論理展開で、現代アメリカにおける格差拡大の背景と社会関係資本〈ソーシャルキャピタル〉の重要性を論じてきたR・D・パットナム。

『孤独なボウリング』『われらの子ども』などのベストセラーに次ぐ本書では、気鋭の作家S・R・ギャレットの協力のもと、アメリカの過去100年における「われわれ(We)」性の上昇と下降が描く逆U字曲線に着目する。

19世紀末には極端な個人主義だったアメリカ社会が、約半世紀をかけて徐々に差別と格差を縮小させ、利他性とコミュニティ志向を強めたのち、1960年代をピークに再び下降して現在の排他的な差別・格差社会に至るまでの大きな流れを、政治・経済・社会・文化・人種・ジェンダーなどさまざまな角度から検証。危機的状況にある現在のアメリカが再び〈上昇〉するためのヒントを探る。

内容説明

分断され沈みゆくアメリカが再び「上昇」するには?19世紀末から現在まで、アメリカ社会は「個人主義―共同体主義―個人主義」の間で振り子のように揺れていた。多領域に共通して見られる、百年にわたる大きな変化のカーブを、綿密かつ独創的なデータ分析をもとに検証し、未来への展望を探求する。『孤独なボウリング』『われらの子ども』のR・D・パットナムによる、集大成にして最も壮大な“温故知新”のストーリー。

目次

第1章 過ぎ去りしは序幕
第2章 経済―平等性の盛衰
第3章 政治―部族主義から礼譲へ、そして元どおりに
第4章 社会―孤立と連帯の間
第5章 文化―個人主義対コミュニティ
第6章 人種とアメリカの「われわれ」
第7章 ジェンダーとアメリカの「われわれ」
第8章 二〇世紀の弧
第9章 漂流と統御

著者等紹介

パットナム,ロバート・D.[パットナム,ロバートD.] [Putnam,Robert D.]
1941年米国ニューヨーク州ロチェスター生まれ。1970年にイェール大学で学位取得。ミシガン大学を経て、現在ハーバード大学名誉教授。この間ハーバード大学ケネディ行政大学院長、米国政治学会会長等を歴任、またヨハン・スクデ政治学賞や米国人文科学メダルを受賞した

ギャレット,シェイリン・ロムニー[ギャレット,シェイリンロムニー] [Garrett,Shaylyn Romney]
作家、社会起業家。ハーバード大学卒(行政学専攻)。ロバート・D・パットナムとデヴィッド・E・キャンベルの共著書『アメリカの恩寵』(柏書房、2019年)への寄稿をはじめ、多くのメディアで精力的に執筆、講演を行なうとともに、さまざまな企業、組織へのコンサルティングを手掛けている。社会起業家としてはアスペン研究所の主宰する「Weave,The Social Fabric Project」の創設に貢献し、シチズン・ユニバーシティやプレイバー・エンジェルズなどのNPO団体でも活動している

柴内康文[シバナイヤスフミ]
1970年千葉市生まれ。1994年東京大学文学部卒、1999年東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得。同志社大学社会学部准教授を経て、東京経済大学教授。専門はメディア論、コミュニケーション論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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yooou

4
☆☆☆☆☆ 衝撃的でした。互恵的社会と個人主義社会はこの125年間上昇から下降へと逆U字型に変遷してきていた。125年間という大きな時間の流れのなかで自分たちの価値観や行動がどう変わってきていたのか。なるほどそういうことだったのか。あれこれ腑に落ちる本でした。2024/03/16

takao

2
ふむ2024/01/12

chiro

2
トランプ以降アメリカの分断はより深いものとなり内戦の危機さえ現実味を帯びている。著者は「孤独なボウリング」によって当時のアメリカについて論じ社会的共通資本の必要性を説き、その後の変遷についても著作を上梓してきている。その著者がアメリカがもう一度上昇しうるかというテーマで歴史を振り返り可能性について言及した著作。「私〜われわれ〜私」といった流れを今一度われわれへと取り戻す試みはアメリカのみならず多くの国にとっても参照すべき提言と感じた。2023/08/12

お抹茶

1
1895~2015年のアメリカ経済,政治,社会,文化におけるスコアを重ねたところ,1960年代を頂点とする逆U字型の「私―われわれ―私」カーブが浮かび上がり,平等で協調的・結束的・利他的な国家から個人の利害を上位に置く国家に戻った。このマクロな現象をさまざまなデータを用いて述べていく。公立高校,労働組合,連邦税制,反トラスト法は米国を経済的平等へ向かわせたが,1970年代になると衰退・反転した。もちろんデータの選び方に恣意性はあるかもしれないが,無意識のうちに形成される社会の趨勢を描いていく手法はさすが。2024/03/20

SUNDO

0
分断統治/寡頭・独裁・専制/スキル偏向型技術変化/36-66連隊を美徳と評価/累進性の回復(ブッシュ・クリントン・オバマ)/ジョージ・ロムニー/1973中絶問題で政党・宗教の分断はなかった/1975以降超党派共闘の消失/政治の部族性/エリート-大衆の相互作用=トップダウンが有効/クロンカイト(アンカー)/友愛会等の中核部グループ≒アジール・互酬性原理による相互扶助/60以降の組織はプロが運営するアドボカシー組織/宗教=コミュニティの豊かな源泉/市民宗教/シーライズム/組織化の成功はアイデンティティの再構築2024/10/13

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